サンデー山口

　16日、平川幼稚園横の平川大芝公園で「平川幼稚園児平川地区老人クラブ合同大運動会」が行われ、園児１４０人と地区の老人70人が楽しい時間を過ごした。平川地区老人クラブ連合会主催。
　これは、地区での運動会はあるが老人だけでの運動会はなかったことから、健康促進のために同会が27年前に発案。子どもたちとの世代間交流も行おうと平川幼稚園に呼びかけ、毎年、園児と一緒に行う大運動会を実施してきた。今年で27回目。
　当日は、同会メンバーと園児とが混合チームを結成して対戦。園児を手押しリヤカーに乗せて押して走る「こどもの守りリレー」、だるまの人形を持って運ぶ速さを競う「だるま送りリレー」、園児４人と老人２人がロープの中に入って走る「新幹線」など、園児も老人も楽しめる工夫を凝らした競技を通して交流を深めていった。
　中でも、一番の盛り上がりを見せたのは、園児20人対同会メンバー10人による「つなひき」。園児たちが一生懸命綱を引く姿に会場から大きな声援が送られ、見ていた同会メンバーが園児に加勢するという場面もあった。
　参加した老人たちは「園児たちとの触れあいが楽しい。年に一度の楽しみになっている」「『おばあちゃん、おじいちゃん頑張って』という声援がうれしい」などとにっこり。
　また、同園の西村美佐恵園長（55）は「参加している園児のほとんどがおじいちゃんおばあちゃんと離れて暮らしているため、日ごろ触れ合う機会が少ない。毎年行われるこの運動会はとても貴重な体験」と言い、同会の荒瀬剛一会長（77）は「市内でも老人会と幼稚園とが一緒に運動会をするのはここぐらい。同会の高齢化によって体力的に厳しくなってきているが、今後も続けていきたい」と話している。