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2008年02月15日

稜線

 旅行雑誌記者のインタビューを受ける。“小京都特集企画”だという。
 「山口は小京都でなく西の京だ」と答えるとエッ?とおどろく。
 そこで「現在日本には小京都と称する所が四十数カ所あるが、いずれも徳川時代にできている。津和野も萩もだ。山口は中世室町時代、今から約700年前に京都風の街づくりが行われた。その実体はフランシスコ・サビエルがポルトガル王に送った山口レポートにくわしい。その頃は、広島も小倉も農漁業集落に過ぎなかったのだ」と説明する。そして「山口は陶氏の反乱以降に4度の大火と萩藩の誕生により衰退の一途を辿ったが、明治維新以後、藩庁が山口に移設され県都として今日に至っている。中世の山口を象徴するものに瑠璃光寺の五重塔と湯田温泉がある」と話すと「国宝五重塔は知っているが、湯田温泉は明治維新の頃にできたと聞いているが」ときた。
 説明を加える。「700年前に中国の詩人が来山し、当時の山口における名勝地10カ所を選び『十境の詩』を詠み、その中にも『温泉春色(湯田)』がある。また大内氏時代の湯田温泉入湯規則も残されている」と。
 室町から明治維新への西の京を納得して記者たちは帰京した。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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