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2008年02月17日

「カプリ島風景」 山脇 信徳

「カプリ島風景」 山脇 信徳 

小林和作のコレクションが本日17日まで紹介されている。
 梅原龍三郎の小品も展示されているが、彼は和作の先生だった。その梅原の紹介で、和作はパリで山脇信徳(1886-1952)と初めて出会う。
 二人は約五カ月間イタリア各地を旅行した。さぞかし気心の知れた仲間となったのだろうと思うが、そうとも言えないようだ。和作は山脇のことを「他の人と平面的に親しめない所が多」かったと述べている。しかし和作は山脇がヨーロッパに留まるための費用を用立ててもいる。
 カプリ島に二人は約一カ月滞在した。この「カプリ島風景」はそこで見た風景を描いたものだ。輪郭線をはっきりと描き、堅牢な画面を作り上げている。しかし和作はこの頃の山脇の絵を、個性が薄れてまとまりやすく常識的になったと評している。
 山脇の人柄と作風について隠さず率直に語る和作だが、彼はかつての旅の道連れが描いたこの絵を、生涯自分の手許に置いていたのである。

県立美術館学芸課長 斎藤 郁夫


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)サンデー美術館
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