サンデー山口

　3月に入って春到来を強く感じたのは8日の土曜日だった。
　この日、プロ野球のオープン戦ベイスターズ対マリーンズの試合が西京スタジアムで行われた。
　ベイスターズ山口後援会会長の元県副知事村岡さんとベイスターズ後援会席に陣取る。
　春光うららかなスタンドの芝生上では、「長州よさこい連　崋劉眞」の若い女性群による萩民謡男ならの躍動感に溢れた踊りが熱演されたあと、二井山口県知事の始球式があり、見事な直球だったがベイスターズの斉藤捕手は逸してしまった。
　さて試合はマリーンズのエース成瀬の好投にベイ打線が沈黙し凡打を重ねて試合は単調になる。
　しかし気温は上昇し汗ばむほど、スタンドから見る仁保のパラボラアンテナは白く輝き、投手交替の合間に話題は遠望する山なみに移り、あれが仁保一貫野にある蕎麦ヶ岳だとひときわ高い山頂に注目する。
　－閑話休題－日本山岳辞典によれば、全国でソバのつく山名は、蕎麦ヶ岳のほか蕎麦角山と蕎麦粒山が４カ所の計6山だ。標高は南アルプスに連なる静岡の蕎麦粒山1627㍍が高く山口の蕎麦ヶ岳は557㍍で最も低い。これらの山名はいずれもソバの実を立てた如き山容に由来する。
　ところで試合は４－０でマリーンズが圧勝した。
　村岡後援会会長は「ベイスターズは大洋ホエールズ以来の郷土生まれの球団で弱いからこそ応援するのだ」と。　（鱧）