サンデー山口

　先般の山口市議会で新しい山口市役所の設置場所に関し、合併協議会で新山口駅周辺という付帯決議が確認されているが、新市庁舎の位置はどこになるのかとの質問があった。
　これに対し渡辺市長が「新山口駅北側の遊休地は駅前の商業一等地であり、市役所を置くことを検討する方向ではない」と述べ、駅北の総合的開発エリアに市役所の本庁舎を位置付けることに否定的であるとの考えを示した。
　合併によって市域の拡大化した昨今、市庁舎がどこになるかは市民の関心度も高い。
　そこで考えられるのは従来の「市役所」の姿を刷新すべき時代の到来である。
　２１世紀を迎えたいま、行政府として大正・昭和期に建造された高層建築の市役所イメージがまだ残像してはいないか。
　少子高齢化問題をふくみ多様化してきた行政サービスに対応するＩＴ機能を重点に、広い駐車場のあるステーション（基地）的施設で、中心地より郊外的場所の市役所が必要であると思う。
　広域圏におけるきめこまかい行政サービスには、むしろ各支所の機能充実を優先させるべきだ。
　これから道州制にも対応できる２１世紀型の新市役所が望ましい。（F）