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店長情報

2008年12月05日

稜線

 山口ロータリークラブの例会で山口大学情報機構の横山助教から「やまぐち復元-古墳時代の食卓」について卓話を聞く。 
 椹野川河口の丘陵地は県内でも有数の古墳密集地帯で、1996-98年には16基の古墳が確認されている。出土した副葬品の中に鉄製の釣り針や錘が存在することから、この古墳群に葬られた人たちは漁業で暮らしていたと思われるという。
 これまで下関綾羅木遺跡や美祢下村遺跡などからも出土した土師器・須恵器によるカマド、コシキ、壷などと共に奈良時代の木簡に記載されている当時の食材を推定すると、魚類ではタイ、スズキ、ボラ貝類にハマグリ、シジミ、カキなどで現在の食材とあまり差は見られないとのことだ。
 中世室町時代の1549年に大内氏と毛利氏による食膳記録が県文書館にある。魚介類としてはタイ、タコ、ハモ、サワラ、サケ、アワビ、サザエなどで、サケは阿武川、佐々並川では明治・大正期まで遡上して漁獲されており、粟野川が日本列島のサケ遡上の南限とされている。
 古代人はこのほかにもオオムギ、コメ、アワ、ヒエ、ソバも食材にしており、古代から現代まで防長二州の風土の食材は変わらぬ豊かさにめぐまれていたのだ。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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