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2008年12月06日

続・バテシバの乳癌

 私の友人加南子さんの乳癌の疑いは、組織検査等の結果、異常なし、だった。曇っていた彼女の顔が晴れやかになり、なんでもないことに笑みが広がる。犬が歩いていると笑い、私の眼鏡が汚れている、と笑う。よかった!
 私と加南子さんは、もう一度画集でバテシバの絵(レンブラント・1654年・ルーヴル美術館収蔵)をしみじみと見た。座るバテシバの左脇に、贅肉とは違う肉の瘤が確かにある。ということは、この絵のモデル、レンブラントの愛人ヘンドリッキェ(29歳)に乳癌があったということだ。この9年後、彼女は亡くなっている。乳癌の多くは進行がゆるやかなのだ。絵のバテシバの悩み深い顔は、イスラエルの王ダヴィデからの艶書によるものだけではない。ヘンドリッキェは、自分の早い死を予感していたのだろう。レンブラントは、見事にそれを描き出した。癌の兆候と共に…。
 山口市の乳癌検診は、平成17年度から2年に一回となり、この時から、マンモグラフィーによる検査が加わった。マンモグラフィーは、初期の小さなしこりまで見つけることができるので2年に一回でも、間に合うということだ。しかし、自己検診となにか変だと思ったらすぐに診察を受けることが大切である。バテシバの左乳房は、それを教えてくれている。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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