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2008年12月13日

3歳児の同窓会。

 日本の冬の気象は列島を縦断する脊梁山脈によって、日本海側の曇り空と太平洋側の冬晴れとに二分されている。

 ことしも半月を残すのみとなり紅葉の街路樹も季節の輪廻に沿って落葉し裸木となった。
 俳人で画家でもある蕪村の句を思い出す。「葱買うて枯木の中を帰りけり」。冬枯れの道をいそぐ蕪村が持つネギの青さが眼に浮かぶ。
 わが家の鍋奉行としてはこの時季にネギといえばまず湯豆腐である。湯豆腐は京都で室町期に盛んになった豆腐料理のひとつで、大覚寺、天龍寺、南禅寺などの名物となる。
 鍋底に出し昆布一枚を敷き、豆腐一丁だけがうまいという久保田万太郎は詩う。

 冬の夜の
 とどのつまりは
 湯豆腐の
 あはれ火かげん
 浮きかげん

 月はかくれて
 雨となり
 雨また雪となりしかな

 しよせんこの世は
 ひとりなり
 泣くもわらふも
 泣くもわらふも
 ひとりなり

 山頭火にも湯田風来居での句がひとつ。

 豆腐さげてしぐれて
 濡れてもどる

 三ノ宮、仁保、徳佐、佐々並と山口周辺には豆腐地図がある。      (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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