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2009年01月24日

札の辻・21

 時おり年賀を欠礼したと「寒中お見舞申し上げます」のハガキが来る。
 1月5日の小寒から1月20日の大寒そして2月3日の節分までは寒の内で寒さがひときわきびしい。気象庁の記録には1931(昭和6)年1月27日に北海道美深で氷点下41.5度がある。
 1902(明治35)年1月24-25日に青森歩兵連隊の兵士220人が八甲田越えの雪中行軍で12人を残し全員が凍死した。暖冬のこの頃では想像できない事故である。
寒風が吹き荒れる頃に日本海側の能登半島沿岸や太平洋側では伊豆半島から紀州沖にかけてブリ(鰤)の大群が定置網へ迷い込む。
 ブリは毎年、判コで押したように暖かくなると日本列島沿いに北上し、寒くなると反転して南下する。南へ降るブリたちはほぼ決まりのコースを通り産卵場へと急ぐ。その回遊路を狙って定置網を仕掛けるが、山口県でも見島など北浦沿岸で寒ブリ漁が行われる。
 能登ブリともいう富山のブリ漁は戦国末期から始められ、「ブリ起し」と呼ぶ1・2月の大シケのときブリの大群が富山湾の定置網に入り主として氷見地区の漁港に水揚げする。農文協版「富山の食事」によると、氷見で「ブリのアラと大根の煮もん」は冬期のご馳走で、鉄なべに身をとったあとのブリの頭や骨に輪切りの大根を加え味噌味でゆっくり煮ると腹の中まで暖まるとある。
 ブリ大根は山口でも食べる寒の味だ。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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