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2009年01月31日

札の辻・21

 まもなく節分で立春も近い。庭梅の小枝にも蕾がふくらんできた。
 節分は季節の移り変わり目を示す。陰陽道では古くから豆撒きや柊を門戸にかざす行事がある。
 歌舞伎の「三人吉三」大川端の場で、お嬢吉三の科白に「ー思いがけなく手に入る百両ほんに今夜は節分か、こいつあ春から縁起がいいわえ」とあるのだが、ことしの経済はうまくいくかどうかはお先真っ暗だ。
 節分の食にコンニャクがある。煮込みおでん、白和え、酢味噌、刺身、と江戸時代には「菎蒻白珍」も出版され、腹の砂おろしといわれる整腸作用があるからと節分に食べる風習もある。
 俳人松尾芭蕉はコンニャクが好きだった。
 菎蒻のさしみも少し
 梅の花
の句もあり門人の解釈では節分の句ともいう。コンニャクは豆腐の白さと比較して黒っぽい、田舎らしく素朴な味覚が芭蕉好みとなった。奥の細道で詠んだ「静かさや岩にしみいる蝉の声」の句碑がある山形の立石寺、通称山寺では山門前で、地元産の小振りだが丸いコンニャクを串に刺した甘辛い田楽が売られ人気を集めているが、やはり芭蕉に由来すると聞く。
 ところでコンニャクの主産地は関東で群馬、栃木、茨城、福島が、関西は奈良、岡山、広島それに山口となっている。
 醤油7・酒3の割合をとろ火で気長に煮つめ唐辛子を振れば山寺風のコンニャク煮となる。不況おろしにいかが。 (鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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