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2009年02月28日

札の辻・21

 今日は高倉荒神祭で明日からは3月なのだ。
 冬来りなば春遠からじということばがあるように、冬のはじめの頃から春は待ち遠しい。
 秋吉台の山焼きもことしは天候による延期もなく終わり、水ぬるみ山笑う時期となるのだが本格的な春は足早には訪れない。その歩みは遅々として初夏を思わせるほどの暖かい日があるかと思えば急に風花の舞う寒い日々が来る。
 この辺の気象の特徴を表現した句に「冴え返り冴え返りつゝ春半ば」がある。春近くなり、いったんゆるんだ寒さが再びきびしくなることの繰り返しを言ったものである。
 所用で雪の秋田へ旅した娘から秋田名物の「いぶりガッコ」が送ってきた。
 いぶしガッコ、いぶり漬ともいう。雪深く寒さのきびしい秋田では屋外にダイコンを干すと凍ってしまうので、家の天井に吊し囲炉裏に燃えるクヌギ・ナラの煙でいぶしたあとタクアン漬にするが、燻製ができて独特の風味が生まれる。今度送ってきたのはダイコンだけでなくニンジンのいぶりもあったが、雪国の炉端に座り地酒でガッコを肴にしているごとき気分になった。
 阿知須の寒漬は大根の甘塩漬を竹竿で約50日間寒風にさらして乾燥したあと、ローラーにかけて扁平に伸ばし、タンク内に1年間密閉し醗酵させると、独特の色と香りが出るという。
 山口のいぶりガッコもできると思った。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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