サンデー山口

　名田島の山口田園朝市実行委が呼びかけ
　「家で眠っているこいのぼりや吹流し、五月人形があれば、お近くの公民館にお持ちください」―。昨年末、名田島の山口南総合センターで県内最大級を目指して「山口田園朝市フリーマーケット」を開催した実行委員会メンバーが、またユニークな企画に乗り出した。５月２日（土）に開催する次回の朝市の会場に、市民から集めたこいのぼり約５００匹を泳がせようというのだ。

　昨年末、市南部の活性化を目的に開かれた朝市には、主催者の予想を上回る約１万人の来場があった。そこで、発案者である名田島自治連合会の三輪正明会長（６１）や同センターの指定管理者・さんびるの丹後英樹館長（３６）ら実行委員会は今年、さらに朝市を盛り上げていこうと、５月、８月、１２月の年３回、それぞれ趣向を変えて実施することに。まず、５月２日は、子どもの日に合わせて会場全体にこいのぼりや吹流しを泳がせ、五月人形を飾ろうと考えた。市内の各公民館（２０館）に協力を呼びかけ、３月初めから受け付けを開始（４月２１日締め切り）。こいのぼりの提供者第１号となった名田島の山根悦子さん（５８）は、「２７年ぶりに蔵の２階から出した。ネズミに食われる前に、またこうやって日の目を浴びさせることができてうれしい」と話していた。
　三輪さんは「今後、集まったこいのぼりを管理して、将来的には各地区で開かれるさまざまなイベントにも貸し出していきたい。また、南総合センターは国体の女子バレーボール会場にもなるので、その時にも活用できれば」と話している。
　なお、現在実行委員会では朝市を一緒に盛り上げてくれる企画・運営ボランティアスタッフを募集中。さらに、５月２日の出店者（１区画２千円・先着２００区画）、新たに企画した“子どもフリーマーケット”の出店者（参加無料・先着20区画）も募集している。丹後館長は「５月の朝市は、こいのぼりだけでなく、犬のしつけ相談や動物とのふれあいコーナーも設ける予定。前回よりも多くの人に参加してもらえるよう、家族で楽しめるイベントにしていきたい」と話している。
　問い合わせ・申し込みは、事務局のさんびる（ＴＥＬ０８３－９７２－８３３３）へ。