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2009年07月24日

稜線

 山口に祭りの夏が訪れている。
 昨今、祇園祭や山口七夕ちょうちんまつりの人出が少なくなってきたという声をきく。しかし日本の祭りはカーニバルのごとく絢爛さを競うものではない。各地の郷土色ゆたかに神事へつながる伝承行事のあくまで祭礼である。
 江戸の祭りとして名高い浅草三社祭りで浅草寺に伝わる応永縁起絵巻の「鷺舞」を復活させようと山口竪小路に応永年間から伝わる鷺舞を手本にしたと東京生活歳時記に記載されている。また日本列島における各祇園祭の代表格たる京都祇園でも近年になって山口と津和野の鷺舞を参照に復活させている。
 1480(文明12)年に来山した宗祇の宿坊となった道場門前の本圀寺を、やはり連歌の集いに出席のため1587(天正15)年7月(旧暦)に訪れた文人大名細川幽斉は、丁度七夕提灯祭の宵で見事な灯りの町の美しさを行程記「道の記」に書き残している。
 夜店や露店の数が少なくなってきたのは、戦前・戦後を通じて生活環境の多様化も要因のひとつと考えられる。
 伝承行事の何が受け継がれ、そして失われてしまったものについて時代の変遷と共に考えよう。
 山口開府600年の伝承は重い。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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