2009年09月18日
10月2日 “いいちこ”会長らが「メセナがつなぐ町づくり」
山口メセナ倶楽部が全国大会を引き受け
「山口メセナ倶楽部」をご存じだろうか? 地域における芸術文化活動を、地域の人たちが金銭を拠出することで支えていこうと、今から15年前の94年に設立された。山口大人文学部の小谷典子教授が、読売新聞山口版に「都市の品位と企業の社会的貢献」という文を寄稿したのが発足のきっかけで、これまでに約260件・4800万円もの助成を積み重ねてきた。
同倶楽部のようなメセナ組織は、行政・企業の協働組織、市民と企業で作る会員組織、財団等、形態はさまざまだが、全国各地に存在。そのような組織間の情報交換・相互協力を目的とし、同会も加盟する「全国メセナネットワーク」の14回目となる全国大会が、初めてこの山口市で、10月2日(金)に開催される。
サブテーマに「メセナがつなぐ町づくり」を冠するこの大会は、ニューメディアプラザ山口で午後2時に開会。まず、同10分から3時まで、麦焼酎「いいちこ」で有名な三和酒類の西太一郎会長が「グッドスピリッツ」と題して講演する。大分県立総合文化センターの命名権を取得したりと文化支援にも熱心な同社。企業活動を通じた文化育成や人との出会い、「いいちこを世界の酒に!」と全国を飛び回る同氏の体験談などを聞くことができる。
続いては、地域メセナを通じたまちづくりについて討論するシンポジウム。パネリストは、全国メセナネットワークの村岡安廣座長(村岡総本舗社長)、山口メセナ倶楽部の田上賢祐さん(読売新聞山口総局長)、河野康志さん(マルニ社長)の3人で、コーディネーターは小谷典子教授が務める。4時40分の終了予定だ。
午後6時半から記念公演 4団体が特別ステージ
会場を山口情報芸術センターに変え、6時半から8時半までは、全国大会記念公演が開催される。同倶楽部支援事業の中で顕著な功績を認められたものに毎年贈られている「読売山口メセナ大賞」。これまでの受賞団体のうち「山口市おかあさんコーラスの会」「山口室内オペラ工房」「山口鷺流狂言保存会」「県立大服飾研究会」の4団体が一堂に会し、連続で特別ステージを披露する。高い評価を受けている地域文化団体の公演を、一度にこれだけ鑑賞できるのは、めったにない機会だ。同センターでは、歴代メセナ大賞受賞団体の活動を紹介するパネルの展示も行われる。
どちらの会場も入場は無料だが、文化公演の方は整理券が必要。申し込みおよび問い合わせは、同倶楽部事務局(山口商工会議所内、TEL083-925-2300)へ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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