2010年04月17日
感じろ、感じろ!
先日、東京に1週間出かけた。私は都会が大好きなのでウキウキした気分で新幹線に乗った。15年ぶりの東京だ。
岡山、神戸、大阪と都会を走り抜けているのにウキウキ感が高まらない。
感じろ、感じろ。前の席の女性は、山口には売っていないピンクのブランド物のワンピースを着ているじゃないか。都会的だ…いや、服が身に馴染んでいない。全体的に暗い。何故なんだ。彼女の物語を感じろ、想像しろ。目の前の獲物を深くみつめろ。観察しろ。ほら、荷物の端から見えているのは宗教雑誌だ。なにか思わないのか。感じろ…と私は自分のすべての感覚器官に命じるのだけれど、感じない。それ以上思いが深まらない。
東京到着時には、もう外は薄暗くネオンが輝いていた。超高層マンションに灯りが点っている。あの一室に暮らしたいと思っていた。そこにはロマンも社会的成功もなんでもあるように思っていた。今見たら何も感じない。ただ巨大な塊があるだけ。
ほら、おまえの好きな都会だぞ。行き交う人達の脚は速い。どんな夜を過ごすのだろう。感じろ。湯田にない夜景だ、華やぎじゃないか。物語の最初の一行を捕まえろ。頭は命令するのだけれど、感覚は動かない。もしかしたら東京願望卒業かな? ホテルの部屋でそう感じた。
岡山、神戸、大阪と都会を走り抜けているのにウキウキ感が高まらない。
感じろ、感じろ。前の席の女性は、山口には売っていないピンクのブランド物のワンピースを着ているじゃないか。都会的だ…いや、服が身に馴染んでいない。全体的に暗い。何故なんだ。彼女の物語を感じろ、想像しろ。目の前の獲物を深くみつめろ。観察しろ。ほら、荷物の端から見えているのは宗教雑誌だ。なにか思わないのか。感じろ…と私は自分のすべての感覚器官に命じるのだけれど、感じない。それ以上思いが深まらない。
東京到着時には、もう外は薄暗くネオンが輝いていた。超高層マンションに灯りが点っている。あの一室に暮らしたいと思っていた。そこにはロマンも社会的成功もなんでもあるように思っていた。今見たら何も感じない。ただ巨大な塊があるだけ。
ほら、おまえの好きな都会だぞ。行き交う人達の脚は速い。どんな夜を過ごすのだろう。感じろ。湯田にない夜景だ、華やぎじゃないか。物語の最初の一行を捕まえろ。頭は命令するのだけれど、感覚は動かない。もしかしたら東京願望卒業かな? ホテルの部屋でそう感じた。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│おんなの目