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2010年04月23日

稜線

 山口大神宮にあるお稲荷さんの参道そばに「石敢当」と彫られた石柱があるが、本殿への石段から離れているのであまり目立たない。
 「石敢当」はいしがんどう又はせきかんとうと呼ばれる魔除けを目的とする石柱で沖縄に多い。中国から琉球王国へ渡来の風習でT字路と三叉路に置く理由がおもしろい。魔物は角を曲がることができないためT字路の正面に家があると直進して入ってくる。これを防ぐために中国古来の強力名である石敢当を石に彫り込んだものという。
 芥川龍之介は1921年に大阪毎日新聞特派員として中国各地を視察したあと、雑誌「改造」に日露戦争を題材にした「将軍」を発表するがその中に
―中佐は鞍の上から春寒の曠野を眺めて行った。が、遠い木立や路ばたに倒れている石敢当(せきかんとう)も眼には入らなかった―の一節がある。旧満州現在の中国東北地方で石敢当は中国全土に存在している。
 日本でも鹿児島県と山口県の一部に石敢当が発見されていると辞典にあるが、山口の石敢当は大内氏の琉球交易の証で安部橋近くにあったが道路改修で現在地に移転したという。大内開府650年で道場門前へ復元したらと思う。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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