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2010年05月01日

札の辻・21

 ことしは四月まで寒さが尾を引いたお陰で、米子市に所用で出かける友人から、境港へ水揚げされた冬の魚ハタハタの生物と生干しが2度にわけて届けられた。
 境港市といえば全国有数の漁業基地だが、ここ数年は「鬼太郎に会えるまち」として知られてきた。ゲゲゲの鬼太郎の作者水木しげるの出身地で鬼太郎列車が走り、最近ではNHK朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」も放映されている。
 本山荻舟著「飲食事典」には次の記述がある。『ハタハタはハタハタ科の海産魚で、奥羽の日本海に回遊する体長15㌢前後の小魚。ウロコはなく銀白色で背に褐色の斑点があり、海底深く棲息し、初冬のシケで海が荒れ雷鳴もとどろくようになると、陸岸に近い藻場へ産卵のため群れとなり浮上する。その習性により雷魚又は鰰の魚名がつく。食味は淡白で鍋物、塩焼に良く、秋田地方では婦人、子供でも10-20尾と飽食しているが漁期が短いことから塩漬にして保存する』と。
 ハタハタは日本海の秋田、山形を中心に北海道、サハリンまで分布する北洋魚であるが、最近では丹後半島から山陰沿岸にまで水揚げされるようになってきた。
 友人から到来のハタハタはワカメ、アラメの繁茂する美保湾の藻場を産卵海域とし、同時にシベリア季節風と伯耆大山から生まれる日本海気象が運ぶ「鬼太郎の味覚」だと思った。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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