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2010年06月11日

稜線

 新聞によると山口大学にタイやカンボジアからの留学中の学生達が、日本の農耕文化を学ぶため、早乙女姿になり田植えをしたというほほえましい催しがあったという。
 もともと稲作が日本に伝わったのは東南アジアの諸国からである。
 縄文から弥生期にかけて粟、麦、大豆、水稲が牛馬の家畜と共に渡来するが、この時代すでに中国、東南アジア諸国では
稲作の田植えが行われていた。
 日本流の田植えは単調で長時間労働であることから集落で行い、田植え唄や囃子によって鼓舞・協調をはかってきた。
 その田植え唄は古来単なる労働歌ではなく、田の神に豊作を祈願する信仰儀礼であった。田植えの神事には日本各地によ
っていろいろな形があるが、田の神をまずわが田に招き、中国地方の山間部に残る花田植えの行事のように、着飾った早乙
女たちが唄音頭に合わせて早苗を植えてゆく。その田植えが昭和40年代になり田植え機が開発され、手植えの十分の一の時間で、しかも家族労働だけで田植えが完了し、集落共同作業が消えた。
 しかしタイやカンボジアなどの農村部では今なお農事祭礼風習と田植えは続けており、山大留学生達は農耕文化ルーツの国出身なのだ。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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