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2010年06月12日

札の辻・21

 春の遅い北海道も今年は例年より更に後れて、ようやくエゾシカも知床の草原に群れるようになったと聞く。
 先月末、毎回楽しみにしているデパートの北海道物産展をのぞいた。
 かつて作家壇一雄が釧路の友人宅で初めて食べたアイヌネギとも呼ぶギョウジャニンニクのうまさにおどろき、自生を探し求めたというギョウジャニンニクのギョウザと醤油漬を買う。ギョウザも醤油漬もやはり野草の香りが強く壇流「百味真髄」を納得した。
 次は「氷頭なます」、サケは頭部が一番うまいという。氷頭はサケの鼻先にある軟骨で氷のごとく透明なことが呼び名となっている。薄く切って甘酢に漬けたものだが日本酒にも焼酎の水割りにもよく合う。
 そして大型ホッケの開き干し。北海道沿岸に多く水揚げされるホッケは戦前の大衆漁から最近ではニシンに劣らぬ味覚に格上げされた。この魚は成長につれて呼称が変わる。コバルト色をした幼魚期は「青ボッケ」、一年経ちローソクほどの長さになれば「ローソクボッケ」、一年半過ぎの春には25㌢に成長し「春ボッケ」となる。買ったのは春ボッケ、焼いておろし大根を添えた。
 北海道が位置する北緯40度から60度地域は、地球上で最もバランスのとれた食糧資源供給地といわれている。
狩猟、漁労、農耕により独自の食文化を形成したアイヌを想う。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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