サンデー山口

　嘉川地区のまちづくり組織「嘉川まちづくり委員会」と、同地区に本社を構える金光酒造が協力。地酒を製造して販売する「ふるさと嘉川のお酒を造ろう」プロジェクトを立ち上げた。
　これは、地域を盛り上げようと活動する嘉川まちづくり委員会が昨年５月に発案したもの。地元の金光酒造で、地元の酒米による“オール嘉川”の地酒造りができないかと考え、同社に相談を持ちかけた。日ごろから地域貢献に積極的な同社は、この企画に賛同。醸造を快く引き受け、今年５月の総会で正式にプロジェクトがスタートした。
　今月６日には、同地区の田んぼで田植えを実施。同会のメンバーと地域住民およそ４０人が、約３千平方メートルの田の中に、酒米として定評のある「日本晴」を植え付けた。一升瓶にして約千本分になるという。今後は、お酒の名前を来月に一般募集。来年３月ごろには地酒も出来上がり、千円から２千円程度で発売する予定だ。
　同会の松崎志郎事務局長は「嘉川の人たちと共に、完成した地酒を地元で酌み交わす日が待ち遠しい」と笑顔で話す。