2010年07月24日
札の辻・21
暦で土用となった。土用とは雑節のひとつで各季節毎の終わりから数えて18日間を指す。すなわち立春、立夏、立秋、立冬以前の日々が土用で4回ある。
夏の土用丑の日にウナギを食べると夏負けをしないという風習があって、この日はどこのウナギ屋も繁盛するが、今年の丑の日は7月26日となる。
夏負けしないという理由にウナギは蛋白質と脂質をたっぷりとふくみ、その上ビタミンAの豊富さにおいてすぐれ、蒲焼に約40グラムもあるから、成人1日分のビタミンA必要量を満たすと「鰻食文化」にあった。
ところでウナギ屋は女性連れで行くところだという。女性を口説くにソバ屋ではソバがのびるがウナギ屋は注文をうけてからウナギを裂き、蒸したり焼いたりという具合に手間がかかる。それが待てない人はウナギを食う資格はないとこれは落語にあるはなし。
作家林芙美子が亡くなったのは1951(昭和26)年の6月28日だった。この日彼女は主婦之友社の連載企画?私の食べあるき?の取材で銀座の「いわしや」で試食のあと、ウナギ好きであることから婦人記者を同伴して深川の「みやがわ」へ、蒲焼で日本酒を飲み午後9時半に帰宅し間もなく心臓マヒで48歳の生涯を閉じた。
放浪記、風琴と魚の町、浮雲と苦しきことのみ多かりきの人生のしめくくりはウナギの蒲焼であった。(鱧)
夏の土用丑の日にウナギを食べると夏負けをしないという風習があって、この日はどこのウナギ屋も繁盛するが、今年の丑の日は7月26日となる。
夏負けしないという理由にウナギは蛋白質と脂質をたっぷりとふくみ、その上ビタミンAの豊富さにおいてすぐれ、蒲焼に約40グラムもあるから、成人1日分のビタミンA必要量を満たすと「鰻食文化」にあった。
ところでウナギ屋は女性連れで行くところだという。女性を口説くにソバ屋ではソバがのびるがウナギ屋は注文をうけてからウナギを裂き、蒸したり焼いたりという具合に手間がかかる。それが待てない人はウナギを食う資格はないとこれは落語にあるはなし。
作家林芙美子が亡くなったのは1951(昭和26)年の6月28日だった。この日彼女は主婦之友社の連載企画?私の食べあるき?の取材で銀座の「いわしや」で試食のあと、ウナギ好きであることから婦人記者を同伴して深川の「みやがわ」へ、蒲焼で日本酒を飲み午後9時半に帰宅し間もなく心臓マヒで48歳の生涯を閉じた。
放浪記、風琴と魚の町、浮雲と苦しきことのみ多かりきの人生のしめくくりはウナギの蒲焼であった。(鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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