2010年08月04日
6日・7日 山口七夕ちょうちんまつり
紅の炎で山口市の夏の夜を染め上げる「山口七夕ちょうちんまつり」が、6日(金)と7日(土)、市中心部で開かれる。“静”(紅ちょうちんが作り出す幻想的な炎のトンネル)と“動”(勇壮な山笠、みこし、よさこい)とで彩られるこの催しは、秋田の「竿灯」、青森の「ねぶた」と並ぶ「日本三大火祭り」の一つにも数えられる。今年は開催日が週末に当たることもあり、例年以上の人出が予想されている。
商店街に炎のトンネル
長い竹ざおに1本当たり約40個の紅ちょうちんを飾りつけ、午後7時半に一斉点灯-。中心商店街(西門前、道場門前、米屋町、中市、駅通り、新町)に、約2時間半ゆらめく炎のトンネルの誕生だ。灯入れは一つひとつ手作業で、商店街の人たちの「伝統行事を守り、伝えていこう」との強い気持ちに支えられている。アーケード内で開催されるこのようなお祭りは、全国的にも非常に珍しい存在だ。
今年は、大内氏24代弘世による「山口開府」(1360年=正平15年)から650年を迎える節目の年。そして、このちょうちんまつりは、大内氏26代盛見が、父・弘世の冥福を祈るため笹竹の上に高灯籠をともした盆ぢょうちんがいつしか庶民の間に広まったものと言われており、約600年もの歴史を持つ。
6日に「点灯式」
6日午後6時半からは、おおどのコミュニティ協議会による「点灯式」が、瑠璃光寺五重塔前で開催される。観光キャラバン隊による歴史紙芝居、太鼓をバックにした「招神の儀」「盛見和歌朗詠と舞」、古式箏をバックにした「灯起こし儀式」、住職による「祈りの儀式」などが執り行われた後、500人以上の「ちょうちん行列」(飛び入り参加も可能)が出発(7時半)。約50分をかけ、八坂神社まで練り歩く。
三つの光のオブジェ
また、この日限定で、パークロードには「山口」の文字が浮き出す巨大な「すだれちょうちん」と新山笠が、市役所前庭には「山口で日本初のクリスマスミサがあった」との故事にちなんだ高さ15メートルの「ちょうちんツリー」が飾られ、三つの“巨大な光のオブジェ”が、夏の夜に浮かび上がる。ちょうちんツリーには、柳井の金魚ちょうちんも「友情参加」。また、灯入れはスペシャルオリンピックスの聖火で6時からなされ、誰でも参加できる。一方、山口情報芸術センター前の中央公園にも、30本のちょうちん竹ざおが飾られる。
「ちょうちん飾り隊」
翌7日には、関係者以外でもちょうちん飾りに参加できる「ちょうちん飾り隊」が催される。午後6時に山口銀行山口支店に集合。駅通り(30カ所)、パークロード(44カ所)、商工会議所前「キラ☆いちロード」(20カ所)に設置される「ミニツリー」の飾り付け、灯入れ、設置、撤収(9時半)まで、一連の作業を体験できる。希望者は、6日までに市ふるさとまつり実行委員会(TEL083-932-3456)へ申し込むこと。
夏の夜の幻想的な灯りには浴衣がよく映えるが、6日には無料着付けサービスが2カ所で実施される。一つは、市民会館事務所2階の市男女共同参画センター(TEL083-934-2841)で、午後4時からの受け付け(事前申し込みは不要)。もう一つは、香山公園前の市観光案内所控室で、おおどのコミュニティ協議会への事前申し込み(先着30人)が必要だ。
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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