アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 88人

店長情報 トップページ
店長情報

2010年08月13日

稜線

 全国各地で高齢者が所在不明になっているという異様な事態が浮き彫りになり、近年の疎遠な血縁・地縁が問題視されている。一体、戦後日本の目指していた「豊かさ」とは何だったんだろうと、あらためて考えさせられた。
 物質的には間違いなく豊かになった。だがその一方で、核家族化、少子高齢化、晩婚化、非婚化などは静かに進行し、バブル経済破たんを機に終身雇用制度も崩壊。フリーターや派遣、引きこもり、ニートなども増え、格差社会も現実に。リーマン・ショックの影響もあって、今春大学を卒業した「進路未定者」は、10万6000人(5人に1人)にも上っている。「貧しくとも幸せだった時代」が“懐かしい”。
 物質的豊かさや効率を追求するあまり、人と人とのつながりを軽視し続けた結果が、このような社会を生み出したのではないか。買い物一つとっても、自販機、スーパー、コンビニ、ネット通販など、一言も口をきかなくても完結できるような便利さばかり追求してきたのだから、地域コミュニティーが希薄になるのも当然だ。
 とはいえ、大都会と違い、われわれの地域はまだなんとかなりそう。孤独死や幼児虐待など無縁の、会話を交わし「人と人とが支え合う」山口市でありたい。(K)


同じカテゴリー(稜線)の記事
 稜線 (2019-06-28 00:00)
 稜線 (2019-06-21 00:00)
 稜線 (2019-06-14 00:00)
 稜線 (2019-06-07 00:00)
 稜線 (2019-05-31 00:00)
 稜線 (2019-05-24 00:00)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。