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2010年08月20日

稜線

 山口市駅周辺の地名を惣太夫という。
 惣とは中世室町期に発生した集団営農自治制度の呼称である。
 内乱に明け暮れる足利幕府には権威のみが存在し、実力は地方の守護大名にあった。
 現在いわれる地方分権そして地方の時代がその頃には存在していた。
 司馬遼太郎は史観の中で「室町の時代は小さな地方が充分なる実力をつけていた。ついには惣と呼ばれる農民組織が法定的存在となり、惣が連合団結した場合は守護といえどもあなどれなかった。その原因のひとつとして農業生産が前代未聞に向上した時代である」と言及する。
 室町の初期1420年に大内氏の紹介で来朝した朝鮮国王の正使は、その頃自由に山野を開拓したり、海浜を干拓するなどして水田をつくり、二毛作、三毛作が行われている日本の情況に驚く。
 幕府による護民感覚が劣っている代わりに、かえって地方では自力意識をもち時代最高の農業生産高を示し地方文化向上の余力も見せた。
 惣の組織である5人組制度は現在も地方農村部には存在している。
 惣太夫とは太夫いわゆる支配人の呼称である。
 中世大内時代の集落組織の呼称のひとつが山口には存在する。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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