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2010年10月02日

札の辻・21

 風が吹いていた
 若い私にとっては
 そよ風に似て
 逆に阿修羅にも似た
 嵐だったかも知れぬ

 京都市の東福寺で修学中に19歳・大和保男氏の語ることばであった。
 日本の縄文文化、中国に彩陶文化そしてブッシュマンの壁面文化を指針に、大和氏は萩焼開窯以来の李朝から現代に至る陶芸美術の道程を辿りつづけている。
 このたび氏は第30回財団法人ポーラ伝統文化賞を沖縄の琉球舞踊伝承者・宮城幸子女史(76歳)と共に受賞した。
 ポーラ伝統文化振興財団は1979(昭和54)年に設立され、文化を通して人間の本質を貫く感性を継承する伝統工芸、民俗芸能に貢献・活躍した個人・団体を表彰し更なる活躍を期するもので、今回地域賞には岡山(備中和紙の制作伝承者)丹下哲夫氏(86歳)も選ばれている。
 思い出がある。かつて山口県立美術館長であった故河野良輔氏が「大和保男は原始文化に対する感銘を素直に現す。彼は県立美術館の大壁面に『山・海・空』を主題にして、約一千個の陶板を張り合わせ山口県の大自然を雄大に表現して見せ
た」と熱っぽく語られたことを。
 かえりみて想う。保男陶芸のモチーフには風と空と花の自然が抽出され活きていると。
 伝承・未来をポーラ賞が教えてくれた。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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