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2010年12月04日

札の辻・21

 東・西鳳翩山を超えて山口盆地に季節しぐれが訪れる頃となってきた。
 この頃のしぐれは朔風が強くなり連峰に当たって降雨をもたらした残存の水蒸気が、風に乗り山越えしてくるときの現象で秋の終わりから初冬にかけてが多く、京都、奈良など日本列島の各盆地しぐれが名高い。
 その盆地の冬は花の少ない季節だが、案外ひっそりと咲く花が次々と春までをつなぐ。
 山茶花は散っても散っても咲きつづけ根元には白や淡紅の花びらが重なり落ちている。茶の花は白くつつましやかに咲き、八つ手は乳白色で雪の結晶のごとき紋章型である。冬期の花は白が多く侘助も柊の花もひそやかで黄色は石蕗の花。
 春が花より団子なら初冬にはおでんが恋しくなってくる。
 おでんの名は田楽からきている。田楽とはミソ田楽のことで焼いた豆腐やコンニャクにミソをつけて煮込んだものだといわれ、江戸時代の後期に神田鎌倉河岸の居酒屋がはじめたという。
 焼き豆腐、コンニャク、サトイモ、大根、ちくわ、はんぺん、レンコン、スジ肉など多彩で、関西では関東炊きと呼びクジラの脂身のコロと舌のサエズリにタコ、イカが加わる、このほかロール・キャベツやカニなどネタにも時代とともに変化が見られるようになった。
 
 カフカ去れ一茶は
 来れおでん酒 楸邨(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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