2011年01月14日
稜線
新聞報道に「山口阿知須の冬の風物詩ダイコンの寒干し消える」の記事が新春早々の紙面に掲載されていた。
阿知須地域で冬の田園風景となっていたダイコンの寒空干しが今シーズンから消えるという。
阿知須一帯はもともとダイコンの生産地で1910(明治43)年頃に9ヘクタールであったが、地域の努力で盛んになり戦時中から戦後にかけては最盛期を迎えて100ヘクタールに達し、タクアン漬の加工場も引野、河内、岩倉、鴨生原には各々2カ所、浜表、門松、飛石、浜、小古郷に1カ所の合計13カ所で存続し積極的に生産が行われていた。しかし最近は作付面積が20ヘクタール以下に落ち込み、各集落毎に行っていたタクアン加工場も全部閉鎖されるに至っている。
ダイコン加工品としての寒漬は中尾漬物店を主として約4・5万本の寒干しが毎年12月中旬から3月下旬まで行われ、寒空でのダイコン干しは山口市南部地区独特の光景となっていた。しかし昨年その中尾商店の主人が亡くなり後継者もなく、今シーズン限りで寒漬は終末を迎えるに至る。
ダイコンを約50日間寒空に晒したあと貯蔵タンクに入れ発酵させた独特の風味がなつかしい。再生産を期待する。(F)
阿知須地域で冬の田園風景となっていたダイコンの寒空干しが今シーズンから消えるという。
阿知須一帯はもともとダイコンの生産地で1910(明治43)年頃に9ヘクタールであったが、地域の努力で盛んになり戦時中から戦後にかけては最盛期を迎えて100ヘクタールに達し、タクアン漬の加工場も引野、河内、岩倉、鴨生原には各々2カ所、浜表、門松、飛石、浜、小古郷に1カ所の合計13カ所で存続し積極的に生産が行われていた。しかし最近は作付面積が20ヘクタール以下に落ち込み、各集落毎に行っていたタクアン加工場も全部閉鎖されるに至っている。
ダイコン加工品としての寒漬は中尾漬物店を主として約4・5万本の寒干しが毎年12月中旬から3月下旬まで行われ、寒空でのダイコン干しは山口市南部地区独特の光景となっていた。しかし昨年その中尾商店の主人が亡くなり後継者もなく、今シーズン限りで寒漬は終末を迎えるに至る。
ダイコンを約50日間寒空に晒したあと貯蔵タンクに入れ発酵させた独特の風味がなつかしい。再生産を期待する。(F)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│稜線