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2011年01月15日

札の辻・21

 日本列島の北半分は年末から新春にかけての積雪が多く、山口市でも鳳翩の山頂が白くなり、徳佐、徳地では雪の日々がつづいている。
 しかし列島の南西部は積雪が少なく、鹿児島の指宿ではさる1月9日に恒例の「第30回いぶすき菜の花マラソン大会」が開催され、池田湖畔や開聞岳山麓に菜の花が咲く南薩摩路を1万8000人近くが走ったというから、春は黒潮に乗って駆足で近づいている。
 『淡路島では晩春になって、あぜ道をゆくひとびとが汗ばむようになると、全島が菜の花の快活な黄色でうずまり、その花ごしに浦々の白帆が出入りした』司馬遼太郎の菜の花の沖の一節であるが、その司馬遼太郎の誕生日に菜の花を贈りつづけた高峰秀子も先月に亡くなった。
 「私は先年の中国旅行同行以後、一年に一度だけ司馬さんに菜の花を届けることに決めた。花屋の店先に菜の花が素朴な姿を見せるのは2月から3月にかけてのわずかな時季である。ところで先生はいま、どこにいられますか、菜の花は来年も、さ来年も咲きます。どちらへお届けしましょう平成8年2月」と文春に書いている。
 来月12日に今回は大阪のNHKホールで「菜の花忌」が開催される。
 節分過ぎになると県下でも室津半島や屋代島で南の潮風に菜の花が咲きはじめる。
 花暦のリズムはたしかなのだ。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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