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2011年02月05日

札の辻・21

 昨日は寒明けで立春だった。しかし気象の節目は―今日から春―の画然としたものではない。
 『春はやがて夏の季をもよほし夏よりすでに秋は通い秋は則ち寒くなり―』と徒然草にある如く、自然はそこはかとなく気象の交替を感じさせ、残雪や冬枯れの山肌にひそやかな新しい季節感が匂う。
 2月の季語を歳時記に求めると、梅、まんさく、ねこやなぎ、クロッカスがあり、これからのたよりで南国の土佐や薩摩には、早くもウグイスが囀り山口でも猫の恋と呼ぶ啼き声を耳にする。
 しかしまだ徳佐、徳地の山合いでは余寒、春寒し、冴え返るなどの季語感も強く残る。
 昨年の暮から今年の寒中の降雪は、山口市も日本列島並みに瀬戸内側と中国山地側に二分した。
 それでもこの寒さに日当たりの良い路傍で見かけるのは?いぬふぐり?である。
 枯草土手に吹きつける寒風に伏せるがごとく這ったツル状の茎に、まばらに咲く小さい花は明るい青色で、例え小さくても周囲が枯草であるだけに人目を惹きつけずにはおかない。
 イヌフグリは明治のはじめにヨーロッパから渡来した路傍の早春だよりといわれている。
 路傍といえば寅さんこと渥美清に句があった。

 土筆これからどうす
 るひとりぽつんと
        風天(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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