2011年02月12日
札の辻・21
先月南九州の指宿で恒例になっている菜の花マラソンが、すでに菜の花満開の開聞岳山麓コースで開催された。
今日2月12日はステージ全体を菜の花で飾るNHK大阪ホールに第14回司馬遼太郎の「菜の花忌」が開催される。
高度経済成長期以後、日本の春の伝承的風物詩である菜の花とレンゲが年ごとに少なくなった。大量消費されている菜種油の原料もカナダやブラジルからの輸入に頼る。
山口県下で栽培だけでなく野の花として菜の花が早春から見られるのは周防大島の南端あたりからである。
周防大島といえば昨秋作家佐野眞一氏が司馬遼太郎記念館で講演し、司馬さんが尊敬した人物のひとりに山口県大島出身の民俗学者宮本常一氏がいる。自作の「花神」に関するエッセーで司馬氏は『大村益次郎が豆腐好きだということは歴史好きの人なら知っている。その益次郎がどういう食器と箸で薬味は何で豆腐を食べたかまでを調べたのが宮本常一氏なのだ』と驚いて書いている。
佐野氏は宮本常一の足跡を訪ねて日本中を歩き、日本人の衣食住に関して明治初年から昭和は戦後までくらしの実体像を宮本常一流にコツコツとしらべたという。
モンゴルの大地と草原での民族史を書いた静岡大教授楊海英氏(モンゴル出身)が今日の「菜の花忌」で第14回司馬遼太郎賞を受賞する。
菜の花や月は東に
日は西に 蕪村(鱧)
今日2月12日はステージ全体を菜の花で飾るNHK大阪ホールに第14回司馬遼太郎の「菜の花忌」が開催される。
高度経済成長期以後、日本の春の伝承的風物詩である菜の花とレンゲが年ごとに少なくなった。大量消費されている菜種油の原料もカナダやブラジルからの輸入に頼る。
山口県下で栽培だけでなく野の花として菜の花が早春から見られるのは周防大島の南端あたりからである。
周防大島といえば昨秋作家佐野眞一氏が司馬遼太郎記念館で講演し、司馬さんが尊敬した人物のひとりに山口県大島出身の民俗学者宮本常一氏がいる。自作の「花神」に関するエッセーで司馬氏は『大村益次郎が豆腐好きだということは歴史好きの人なら知っている。その益次郎がどういう食器と箸で薬味は何で豆腐を食べたかまでを調べたのが宮本常一氏なのだ』と驚いて書いている。
佐野氏は宮本常一の足跡を訪ねて日本中を歩き、日本人の衣食住に関して明治初年から昭和は戦後までくらしの実体像を宮本常一流にコツコツとしらべたという。
モンゴルの大地と草原での民族史を書いた静岡大教授楊海英氏(モンゴル出身)が今日の「菜の花忌」で第14回司馬遼太郎賞を受賞する。
菜の花や月は東に
日は西に 蕪村(鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
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