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2011年04月08日

稜線

 JR山口線の山口駅前に大型大内人形一対がお目見得し、駅利用客の目を惹いている。
 これまでは男ヒナ「大内のお殿様」だけであったが、山口市内を貫流する椹野川の源流保護団体である「椹野川流域通貨・連携促進協議会」によって「大内のお姫様」が製作され、大内文化の伝承技能を象徴する「大内夫婦ヒナ」の山口駅入口へ出現となった。
 大内人形や文筆盆なども製作する大内塗は、古代朝鮮の百済王子琳聖太子を始祖とする大内氏が室町時代全般に至る二百余年の間、朝鮮、中国、東南アジアに及ぶ大内船での交易で、朱塗椀、扇子などを美術工芸品として輸出しており、大内氏全盛時代の経済的基盤を支える交易収入の支柱のひとつであった。
 大内氏のあと江戸期の毛利氏時代には主として藩用達の塗椀、塗膳が製され、大内時代からの技法を継ぐ塗師たちによって伝承美が保持されるに至っている。
 現在も大内塗の代表格のひとつである大内人形は、箸、盆、文箱などと共に複雑な加工工程をもった伝承技能で全国的にも知られており、山口市が誇る大内氏以来六百余年の史的遺産である。
 駅前の大内人形お披露目会では東日本震災への募金も行われた。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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