サンデー山口:サンクルー公園のカンディンスキーとミュンター 1906／07年

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2011年08月24日

サンクルー公園のカンディンスキーとミュンター 1906／07年

　

カンディンスキーと青騎士展会場には多くの写真が展示されている。ミュンターは「ブルズ・アイＮｏ・2」という名前のカメラを持っていた。彼女はそのカメラで、カンディンスキーや多くの友人たちを何枚も撮影した。当時の写真を作品とともに見ていると、生き生きとした画家の姿が蘇ってくるようで、たいへん興味深い。
　それにしてもこの写真、いつもパリッとした2人だったんだろうなと思う。小さなポシェットを肩からかけたカンディンスキーのファッションは、今でも十分通用するのではないか。同じ頃パリに住んでいたモディリアーニの貧しい様子は映画「モンパルナスの灯」などでおなじみだが、カンディンスキーとミュンターの生活はそれとはずいぶん違っていたようだ。
　パートナー関係だった2人は結婚しなかったけれど、ミュンターの左手の薬指にはちゃんと指輪が写っている。

県立美術館学芸専門監斎藤　郁夫

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