サンデー山口

山口大がシンポジウム開催

　高齢化社会を迎え、家族の介護にあたる人も増加。そして、特定の人に負担が集中する、気軽に相談できる相手が周囲にいない、などが悩みやストレスに。四六時中続く介護への疲れが積み重なると、虐待や心中などの事件を引き起こすこともある。また介護者も、高齢の場合には体力的な負担が大きく、若い人なら「自分の時間が取れない」「結婚できない」などの問題を抱えることになる。
　そうした介護者負担を軽減させる支援について考えようと「家族介護者支援（レスパイトケア）の推進にあたって」と題されたシンポジウムが開かれる。山口大大学院経済学研究科に０９（平２１）年に設立された医療・福祉経営コースの主催だ。日時は１２月２日（金）午後１時から６時半までで、会場はホテル松政。参加無料で、誰でも聴講できる。定員２００人。
　まず、同研究科の羽生正宗教授によるレスパイトケアの概要説明や全国社会福祉施設経営者協議会の武井敏副会長による講演がある。続いて、介護支援に造詣の深い３人の講師による特別講演では「スタジオパークからこんにちは」のコーナー「暮らしの中のニュース解説」などにも出演するＮＨＫ解説委員・後藤千恵さんが「いま改めて問われる『介護の社会化』」と題して話す。その後、講師や社会福祉法人周美会の?永あけみ理事長、同大教授らをパネリストに「山口県内１００人の調査分析」などのテーマで討論する。
　申し込み・問い合わせは同大経済学部教育助成係（TEL０８３－９３３－５５０８）へ。