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2011年11月26日

札の辻・21

 晩秋から初冬へと季節の移動を告げる符牒のように、ムクドリの群が電線に並列して羽を休める日を見るようになった。北日本ではムクドリは主に春・夏の野鳥で冬期にはごく少数しか見られないという、西日本では逆に秋・冬には集団としての飛翔を見せる。
 山口周辺でもムクドリがいちばん目立つのは、たそがれ時に椹野川河畔の雑木林や鴻ノ峯、姫山の麓で鳴きかわしながらねぐらに向かう数十羽となる頃だ。
 そのムクドリ達の集団飛翔をよく見かけるのは小春日和である、雨や風の日にはあまり見かけない。天気図によると紅葉から落葉に向かう山野を冷たい雨に濡らしながら低気圧が通過した翌日は、西高東低の冬型となり北風が吹く、しかしその風は半日ほどで治まり大陸からの高気圧が張り出し暖かいムクドリの日となる。
 秋から冬にかけて起きる晴天日を呼称する特別なことばは外国にもあると聞く。
 その代表的なのはアメリカ気象学会のインディアン・サマーである。語源はきびしい寒さを前にして現われる晴天日にインディアンが冬ごもりの準備で、集団移住のためにのろしを上げることからだといわれている。
 小春日和はヨーロッパにもありドイツでは「老婦人の夏」、ロシアでも「女性の夏」と呼ぶ9・10月の気象日である。
 ムクドリは日本海側と瀬戸内側の冬空を見事に分別して飛ぶ。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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