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2012年01月21日

札の辻・21

 南九州指宿市の開聞岳山麓と池田湖畔を走る“菜の花マラソン大会”は、早くも菜の花満開の1月8日に1万7932人が出場して行われ、東日本大震災の福島県いわき市から参加した夫婦もあった。
 万余の足音と共に季節の移動速度は南から北へと伸びてゆく。
 まだ寒中だが西中国山地から瀬戸内の沿岸まで縦に長い山口市でも海に近い秋穂、阿知須では寒明けを過ぎる頃には陽当たりの良い野面に菜の花の群落が黄色いほころびを見せることになる。
 菜の花はもともと菜種油を採るアブラ菜で古くから中国より渡来して全国的に栽培され菜の花畑に入日薄れ”と小学校唱歌にも歌われてきたが、今ではカナダやブラジルから菜種油が輸入され、菜の花畑の往年の姿が残されているのは全国的に青森県や鹿児島県で、菜の花を県花としている千葉県でも年々作付面積が減少しているという。
 温暖な日差しに菜の花ざかりの風景が減少してきたのは高度経済成長政策以来のことで日本列島従来の農作物衰退で目立つものはムギと並んでアブラ菜となる。
 しかし暖かくなったと思えば雪がちらつくという日を繰り返しながら、やはり着実に高まってゆく気温が季節の移動を予告してゆく。
 われわれにとって季節感のひとつに冬の暦をめくるような秋穂のお遍路さんがあって巡礼姿にヒバリが囀る。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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