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2012年02月08日

生きていて

 A子さんは、本好き。私に本をどっさり貸してくれる。いつもその中に私の知らない作家が数人いる。読んだことのない作家の本を読むのは度胸がいる。もし、面白くなかったら…途中で読むのを止めるのも勇気がいる。もう一ページ読み進んだら、ひょっこり展開が変わり今までの我慢が報われるかもしれない。ないかもしれない…。知らない作家は怖い。
 反対に大当たりという知らない作家に巡り合える。A子さんはそんな作家も連れてくる。好きな作家に出合ったら、私はすぐにその作家が生きているか死んでいるかを確かめる。著者の生年を見る。生きていたら―よかった。まだまだ読める―と安堵する。若い人ならさらに嬉しい。楽しみは長い。A子さんの貸してくれる本の中には、私の目を開かせる言葉がたくさん詰まっている。私はそれをメモする。読み返す度に涼やかな風が身体に吹く。
 本来生物なんて、もっといい加減であるはずなのに、何故か僕たちはそれを恥じる(髪魚)。人を裁くのは法の仕事。人を許すのはこころの仕事(殴られた話)。想像力の欠如した人間、間接的にならいくらでも人を殺せる指導者が実際に戦争を引き起こす(ジェノサイド)。空が汚れるようなことをしてはいけない(二人乗り)。A子さん長生きしてね。


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)おんなの目
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