サンデー山口

義足のランナー・島袋勉さんが講演 山口ＪＣ

　「わたしはどんなに時間がかかっても、ぜひ一般のフルマラソンに挑戦したかったのだ。速く走るためではなく、あきらめないために…」「失ったことを嘆くより、得られることの多さに感謝して楽しもう…」。このような言葉を著書「義足のランナー」に記している、島袋勉さんによる講演会「夢をあきらめない」が、５月２日（水）に湯田温泉のホテルかめ福で開催される。
　島袋さんは６３（昭３８）年生まれ。２０歳で自動車メンテナンス会社を地元・沖縄で創業したが、０１（平１３）年に千葉県船橋市で踏切事故に遭遇。両足ともひざ下１０センチ以下を切断し、頭部挫傷による高次脳機能障害（記憶障害）を負ってしまう。しかし、闘病生活を経て０３（平１５）年に見事社会復帰。０４（平１６）年１１月に両足義足でトリムマラソン３キロに初挑戦した後、同年１２月にホノルルマラソンを完走。その後も、東京マラソンや富士山登頂、ツール・ド・おきなわ（３２３キロ）やツール・ド・ちば（３６６キロ）など、「あきらめない習慣」を身に着けるため、マラソンや登山への挑戦を続けている。
　講演会を主催するのは（社）山口青年会議所（岡本秀一理事長、以下ＪＣ）。時間は午後６時半から８時２０分までで、聴講は無料。担当する同ＪＣの福田修平青少年開発委員長は「島袋さんの話を聞くと、できない言い訳をするのではなく『できる方策を探し出そう』という気になる。そのようなことを習慣にして良い人生を送りたいし、聴講される方々にも送ってほしい」と力強く訴える。希望者は、ウェブサイト（http://yamaguchi-jc.com/seminar.html）から申し込むこと。定員は１２０人（先着）で、締め切りは４月２５日（水）。問い合わせは同ＪＣ（TEL０８３－９２２－７６４６）へ。