2012年05月26日
札の辻・21
初夏の風物詩のひとつホタルの宵を迎えた。
水辺の闇に神秘的な光を明滅しながら飛ぶ源氏螢は古くから山口ではなじみ深い。
講談社版「日本の天然記念物2」に、
―山口市の椹野川では江戸時代から旧暦の4月20日(現5月末-6月初め)頃をホタルの月とし、河畔に有名な湯田温泉のある椹野川流域は1932(昭和7)年に国の天然記念物に指定される。その上流域一の坂川は1971(昭和46)年改修時にホタル護岸工事を完成した―と記述。
大螢ゆらりゆらりと
通りけり 一茶
南九州では5月はじめの連休期からホタルが見られるようになる。
ホタル前線は菜の花前線と同じように九州をスタートし、5月下旬、6月上旬には中・四国地域そして6月中旬には中部・関東とつづき日本列島を南から北へと進むが、ホタルといえば清流を連想し都市部を流域とする汚濁した水辺には生息しない。
日本列島でホタル生息河川と指定されているのは京都市・清滝川、愛知県岡崎市・矢作川支流、滋賀県伊吹山・天野川、宮城県東和町・北上川など山紫水明地域に限られている。
山口盆地では杖坂川、吉敷川、四十八瀬川などもホタル川となる。
初夏、入梅、盛夏とつづく中、ホタルは季節の句とう点である。
(鱧)
水辺の闇に神秘的な光を明滅しながら飛ぶ源氏螢は古くから山口ではなじみ深い。
講談社版「日本の天然記念物2」に、
―山口市の椹野川では江戸時代から旧暦の4月20日(現5月末-6月初め)頃をホタルの月とし、河畔に有名な湯田温泉のある椹野川流域は1932(昭和7)年に国の天然記念物に指定される。その上流域一の坂川は1971(昭和46)年改修時にホタル護岸工事を完成した―と記述。
大螢ゆらりゆらりと
通りけり 一茶
南九州では5月はじめの連休期からホタルが見られるようになる。
ホタル前線は菜の花前線と同じように九州をスタートし、5月下旬、6月上旬には中・四国地域そして6月中旬には中部・関東とつづき日本列島を南から北へと進むが、ホタルといえば清流を連想し都市部を流域とする汚濁した水辺には生息しない。
日本列島でホタル生息河川と指定されているのは京都市・清滝川、愛知県岡崎市・矢作川支流、滋賀県伊吹山・天野川、宮城県東和町・北上川など山紫水明地域に限られている。
山口盆地では杖坂川、吉敷川、四十八瀬川などもホタル川となる。
初夏、入梅、盛夏とつづく中、ホタルは季節の句とう点である。
(鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻