サンデー山口

　南県央部の玄関口・新山口駅新幹線口正面に、巨大シャンデリアとＬＥＤ照明を採用した、県内屈指の「光の演出」ができる大宴会場が誕生した。
　「レディアンスホール」（光輝な会場）と名付けられたその宴会場は、山口グランドホテル（松原雅紀社長、TEL０８３－９７２－７７７７）２階に設けられた。天井には、一つひとつの直径が５?もある三つのオーダーメードシャンデリアが設置。それぞれに、５０４個のＬＥＤと２４００個のクリスタルビーズが使用されている。太陽のようにさんさんと輝かせたり、月のように優しく照らしたり、さらには、銀河の星々のように瞬かせたりと、ムービングライトやカラーＬＥＤとの組み合わせ次第で、数限りない光の演出が可能だ。また、ＬＥＤの節電効果に加えて、宴会中の室温上昇も抑えられるという。
　同ホテル総支配人の古谷雅之常務は「天井はシャンデリアと雲をイメージしたモールディング（装飾）で空を、床に敷かれたカーペットは海や大地をイメージしました。空・海・大地、そしてそこに輝きが加わり、光の『調和』による感動をお届けしたい」と話す。同氏の言葉にあるように、同ホールのコンセプトは「調和」。婚礼はもとより、会議、講演会、パーティーなど、さまざまな催事での使用が想定されており、利用者すべてのニーズに「調和」できるようにとの想いも込められた。さらに、同ホテルは創業２７年を迎えており、数多くのカップルの門出を見守ってきた。地元山口とのつながりをいっそう密にし、「調和」をもって地元と共に発展していきたいとの意味もある。
　同ホールは、これまで「鳳凰・鶴・孔雀」の名称で使われてきた宴会場を大規模リニューアルしたもの。松原社長は「０１（平１３）年に壁や床などの小規模改装は実施してきたが、ホール全体のリニューアルは１０年越しの夢だった」と話す。今後は新しい名称が使用されるが、これまでの旧名称も入り口には併記。これは「オープン当時に式をあげたカップルのお子さんたちにも、２世代にわたって式を挙げてもらえるようなホテルでありたい」という松原社長の考えからだ。「名称や礎を無くしてしまっては、想い出は継承されなくなる。世代が変わっても存在しつづけるということは、ウエディングに携わるものとしての大切な使命と考えています。語り継がれる『感動と喜び』を今後も創造しつづけます」と力を込める。