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2012年09月07日

稜線

 直木賞作家古川薫氏の歴史小説「炎の塔」を韓国語に翻訳し韓国で出版することになり、このほど下関市で釜山文化財団の代表者と古川氏の間で出版協定調印が行われた。
 文藝春秋社はかつて出版時に室町期、西の京山口で果敢に生きた闘将の生きざまと情念を描く長篇時代小説であると予告も出した。
 ―室町時代、およそ二百年間にわたり、守護大名大内氏がこの盆地で京風の町づくりに励み、最後には兵火にかかったが、その頃の町筋は今もさして変わらない山口である。鴻ノ峰の麓から東にむかって貫通する大通りに面した県庁正面を左へそれる小路をゆくと香山へ出る―
 この書き出しではじまる炎の塔について古川氏は、室町時代、西国を席巻した大内氏の歴史的行動が、同じ防長に割拠し明治維新を先駆した長州藩へと伏流水のように作用したと思えてならない。大内義弘の魂を宿す炎の塔は、六百年の星霜を経て今なお西の京山口の一角に秀麗なる影を落としている。と出版に際して述べている。
 出版調印をした古川氏は「芸術文化に国境は無い、文化は民間交流・日韓友好である」と語る。
 六百年の暦日が潮流と共によみがえる。(F)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)稜線
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