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2012年10月27日

札の辻・21

 このほど友人が鳥取漁港から取り寄せた活きの良いハタハタとブリコ(ハタハタの卵)、それに生タラの半身まで添え冷蔵で届けてくれた。
 ハタハタもタラも秋田の男鹿半島沖一帯から能登半島、丹後半島各々の沖を経て鳥取沖まで、シケで雷鳴が轟くようになると、海底から産卵のため浮上し沿岸に近寄る回遊魚なのだ。
 方言で秋田ではハダハダ、丹後ではオキアジ、鳥取に至るとシロハタと呼んでいる。
 秋田では日本海に雷が鳴りひびき早めの雪を見る頃になるとハタハタ漁シーズンとなり、北国の郷土色豊な味覚ショッツル鍋もさかんとなる。それはマスやタラの魚醤をうすめて出汁にしたものにハタハタなど白身の魚にネギ、キノコ、セリ、ワカメ、豆腐も入れる。
 以前秋田在住の民放の友人と、酒粕を利用したハタハタの粕汁を食べたことがある。筒切りのハタハタとブリコを酒粕鍋で煮込んだもので秋田の銘酒-高清水-にも銘酊した事を思い出す。
 かつて(海の国)の幸ゆたかな道と山陰の海岸をめぐる旅行記=を書いた山口大の松岡利夫教授は、山陰但馬の漁港で底引網にハタハタが大漁で水揚げされているのに驚いたとの記述があった。鳥取ではタラの頭、肝、胃袋に大根とネギを加えたザコ煮もあるという。
 友人からきた日本海の幸で近づいている初冬を味覚した。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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