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2013年03月16日

札の辻・21

 釣りことばに、二・三(月)のメバル、三・四(月)のカレイがある。
 すべての魚介類は四季の移り変わりと共に固有の持ち味を微妙に変化させて、もっともすぐれた時季を旬と呼ぶ。
 山口秋穂湾沖の竹島から佐波島、野島に至る西周防洋の島々にある岩礁海浜周辺は、これから先メバルやカレイ釣りが主体となる。
 東北地方でメバルは晩春から初秋にかけてが釣期とされているが、東京湾以西の西日本海域では2月から4月までの早春時期が盛んで、波もおだやかに風の無い日が良く、シケあとの夜釣りが最高という向きも多い。
 マコガレイ、イシガレイは釣りたての新しいのは刺身が美味で、煮つけ、から揚げに素人料理が自慢できる。
 しかし釣魚は別にして魚類のしゅんが遠くなったという声もある。
 魚だけではない野菜も花の美しさもしゅんとはかなり離れてきた。
 畑や野に咲くだけのレンゲ、タンポポ、コスモスは季節の指標を忠実に守りつづけているのだが、今では時期を選ばずに均一的な食材をたやすく入手することができる。
 しかし無限の大地と海には、時知らずの養殖ものが近寄ることのできないしゅんが四季を通じて現存する。
 岩手の久慈海浜で漁師の造るシラス干は震災後もつづく逸品と聞く。
 周防の海に魅惑の潮騒がこれからはじまる。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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