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2013年04月13日

札の辻・21

 菜の花にサクラと季節の春を感じさせられる暖かさの中でふと気づく日脚の伸びがある。
 吹き抜けてゆく風にも冷たさが感じられなくなるこの頃、いち早くもおよぎ出した鯉のぼりの空に雲の動きや型に躍動感が見えて、鳳翩の山なみにも晩春から初夏への心象風景に変化が起きてくる。
 山口駅から県庁前までの並木道ではイチョウ、ケヤキ、カシなどが芽吹きから若葉へと衣更えしてゆく時季ともなった。
 この4月東京へ転任する友人が「山口は季節の体感できる町、自然が身近で去りたくない」とタケノコとワラビの昼食を前にしてつぶやく、彼はこれまで椹野川の河畔にあるマンションに住み、窓近い電線で毎朝のようにキジバトのデデッポッポーという鳴き声を聞いてきたが、これからは聞かれないとも話す。
“夏も近づく八十八夜
 野にも山にも若葉が
 茂る”
往年の文部省唱歌「茶摘」の一節、明治後期から小学唱歌で唱われてきたのだから日本人の心に宿る歌詞であろう。
 夏も近づく八十八夜は五月五日頃で暦では立夏となってくる。近づく五月は春なのかまた夏か、通例の季節暦で五月はまだ春なのだが、日差しは夏と変らぬ強さで、フジの花咲く日本列島の南半分は初夏で北半分は晩春とも呼ぶらしい。
 転任氏は八十八夜の唱歌は知らなかった。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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