2013年04月20日
札の辻・21
町並の中空に鯉のぼりがひるがえるようになった。薫風そよぐキャンバスに画かれるあざやかな季節感の躍動である。
新緑の頃山口はもちろん日本列島が一年のうちでもっとも生き生きとして美しい。山嶺や渓谷の自然林はもとよりコンクリート街路の並木路も新緑に萌える。
さわやかな五月の空を泳ぐ鯉のぼり、水中の魚を大空に泳がせるとは江戸庶民の奇想天外な発想であった。鯉のぼり以前は紙や布に武者絵を描いて家の外に立てる幟が広く行われ、幟りには家紋をつけ武者絵に鍾馗の絵も加わった。その後に幟旗から威勢の良い鯉のぼりが普及してゆく。現在では紙から布やビニール製となってきた。竿先の矢車の音と共に風をはらんで大空を泳ぐ鯉のぼりの姿は元気がよくて男の子の節句にふさわしいとされ初節句に立てることを初幟りとも呼ぶ。
鯉の野生種はもともと暗灰色であるか、人工飼育によってヒゴイ、ニシキゴイ、ドイツゴイまで体色の変化やウロコの形態など育成品種が多様化してきた。
鯉の原産地はアジアの温帯地域一帯およびヨーロッパの一部からアメリカにまで普及し全世界に及んできた。
現在では食用よりむしろ観賞用として普及し日本では特に養殖技術が発達して珍重種まで愛玩されている。
広島カープよ五月到来で頑張って欲しい。(鱧)
新緑の頃山口はもちろん日本列島が一年のうちでもっとも生き生きとして美しい。山嶺や渓谷の自然林はもとよりコンクリート街路の並木路も新緑に萌える。
さわやかな五月の空を泳ぐ鯉のぼり、水中の魚を大空に泳がせるとは江戸庶民の奇想天外な発想であった。鯉のぼり以前は紙や布に武者絵を描いて家の外に立てる幟が広く行われ、幟りには家紋をつけ武者絵に鍾馗の絵も加わった。その後に幟旗から威勢の良い鯉のぼりが普及してゆく。現在では紙から布やビニール製となってきた。竿先の矢車の音と共に風をはらんで大空を泳ぐ鯉のぼりの姿は元気がよくて男の子の節句にふさわしいとされ初節句に立てることを初幟りとも呼ぶ。
鯉の野生種はもともと暗灰色であるか、人工飼育によってヒゴイ、ニシキゴイ、ドイツゴイまで体色の変化やウロコの形態など育成品種が多様化してきた。
鯉の原産地はアジアの温帯地域一帯およびヨーロッパの一部からアメリカにまで普及し全世界に及んできた。
現在では食用よりむしろ観賞用として普及し日本では特に養殖技術が発達して珍重種まで愛玩されている。
広島カープよ五月到来で頑張って欲しい。(鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻