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2013年05月25日

札の辻・21

 象頭山や姫山の近い仁保川河畔に住んでいると、目に青葉、山ほととぎすの俳句が実感となる頃になってきた。
 象頭山の5月はシイノキの花ざかりとなり、中腹から山頂にかけて薄黄色にいろどられた木立がつづく。
 シイノキはブナ科の常緑樹で、分布は東北地方南部から沖縄までに至り、5・6月にかけて密生した花をつける。甘い芳香のある虫媒花で、秋になるとドングリと呼ぶ実をつける。
 徳地の中国山地を源流にする仁保川は、渓流の姿を脱して白いしぶきの早瀬や流水をたたえる淵も見えたりして、中流になってくるとおだやかな流域となり椹野川に合流してゆく。
 美しき五月―という言葉がありサツキの季語もさわやか。
 5月の上旬から好天気にめぐまれてきたが、やがて日本列島特有の梅雨も近くなる。
 梅の雨と書くのはこの時期にウメが熟するからといわれている。古くは五月雨(さみだれ)と呼んだが江戸時代から「つゆ」と呼ぶように変わったらしい。ツユは日本だけではない、中国揚子江流域から朝鮮南部に見られる雨季である。
 これからホタルとアユとセミの季節到来、ヨーロッパではセミが少なく、日本にはじめての英人が「あの鳴き声の鳥は?」と聞いたという。
 ホタル、アユ、セミと自然譜がつづく。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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