2013年06月22日
札の辻・21
梅雨時に咲くアジサイを庭先などで見かけるようになった。花期が長く花色も白から淡緑、青、紫、淡紅色とまさしく七変化するし雨にぬれるとひときわ目立つ。
ユキノシタ科の落葉低木で純粋に日本産の植物。オタクサの学名をもつがこれは明治初年に来日し長崎で高野長英、青木昆陽らに医業のかたわら植物学も講義したドイツ人シーボルト(1796-1866)が日本で生育された花種として長崎滞在中の愛人「お滝さん」からヒドランゲア・マクロフィラ・オタクサと帰国後発表した。
植物学者牧野富太郎もアジサイは純粋に日本特有で伊豆半島や伊豆七島に自生するガクアジサイを母種として園芸品種に改良されたとしている。 ヨーロッパではシーボルトからのオタクサが改良されて西洋アジサイ(ハイランドゲア)となり日本へ逆輸入されるようになっている。
アジサイの花には色彩の変化はあるが強烈な自己主張的な感じはない。ツユの雨と重なって眺めるせいかしっとりと雨の庭先にこもっている花姿はしとやか。
ツユ時季の植物らしく乾燥を嫌い湿気を好む。山口でも宮野湖ダム周辺の土手にはアジサイが多く植え込まれ、此頃の湖畔を楽しませてくれる。
さみだれの雨にさわ
らずアジサイは濡れ
重りして咲きひろが
れり 岡 麓
(鱧)
ユキノシタ科の落葉低木で純粋に日本産の植物。オタクサの学名をもつがこれは明治初年に来日し長崎で高野長英、青木昆陽らに医業のかたわら植物学も講義したドイツ人シーボルト(1796-1866)が日本で生育された花種として長崎滞在中の愛人「お滝さん」からヒドランゲア・マクロフィラ・オタクサと帰国後発表した。
植物学者牧野富太郎もアジサイは純粋に日本特有で伊豆半島や伊豆七島に自生するガクアジサイを母種として園芸品種に改良されたとしている。 ヨーロッパではシーボルトからのオタクサが改良されて西洋アジサイ(ハイランドゲア)となり日本へ逆輸入されるようになっている。
アジサイの花には色彩の変化はあるが強烈な自己主張的な感じはない。ツユの雨と重なって眺めるせいかしっとりと雨の庭先にこもっている花姿はしとやか。
ツユ時季の植物らしく乾燥を嫌い湿気を好む。山口でも宮野湖ダム周辺の土手にはアジサイが多く植え込まれ、此頃の湖畔を楽しませてくれる。
さみだれの雨にさわ
らずアジサイは濡れ
重りして咲きひろが
れり 岡 麓
(鱧)
Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)
│札の辻