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2013年07月20日

札の辻・21

 7月に入ると雷鳴とどろく激しい雨足の日が過ぎて、山口盆地は真夏日の気圧配置になった。
 西中国山地の鳳翩山麓には山谷風や秋穂沖からの浜風など局地風が目立つようになる。
 海陸風の交代する朝と夕刻には風の弱まるときがあり朝凪、夕凪の現象も見られ山口には夏の祭礼の日々が訪れる。
 7月20日からは応永年間(1394-1427)に当主大内弘世が京都から八坂神社を勧請し祇園祭りを催したのが始まりで、市民から「お祇園さん」と呼ばれるほど親しまれ、駅通りの町筋に近い仮宮御旅所への御神幸で祭礼行事がすすむ。
 中世室町時代、京都にはふりゆう(風流)と呼称する灯籠と美しい踊りの輪があった。
 着飾った町の人々が絢爛豪華に都大路を踊る祭礼であり、その京風のしきたりが越前一乗谷(福井県)、土佐中村(高知県)そして周防山口へと受け継がれた。山口の踊りの輪では「大内の殿さま」の音頭が披露されてにぎやか。
 そして8月の6日・7日になると日本年中行事に登録されているように“山口七夕ちょうちんまつり”となる。
 中世室町時代は文化史の上でとくに町民・農民など庶民の暮らしが武家サロンから離れるゆとりの時代でもあった。
 盆地をめぐる山なみが夕闇を迎える頃、紅提灯の灯りが史都山口を全国発信する。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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