サンデー山口

　終身雇用制度が事実上崩壊して、パート・アルバイトなどの非正規雇用が拡大するなど、わたしたちが働く環境は年々厳しさを増している。総務省統計局は5年に一度「就業構造基本調査」を実施。昨年10月1日時点の結果が、このほどまとまった。今回初めて、県内6地域別の調査結果が集計された。
　この調査では、収入を得るために仕事をし、調査日以降も継続して働いている、あるいは仕事は持っているが休業している人を「有業者」と定義。市内が含まれる「山口・防府地域」の有業者は15万3400人。このうち、非正規就業者は4万7千人で、36・0％を占めている。
　産業別では、第3次産業（10万8千人）が最も多くて72・5％を占め、県内6地域で比較しても最多。以下、第2次産業（3万5100人、23・6％）、第1次産業（5800人、3・9％）となっている。
　なお、県内全体の有業者は68万4500人で、前回調査（07年）に比べ4万1千人あまり減少。15歳以上の人口に占める有業率は54・8％で、前回より1・9％低下。非正規雇用の割合は36・1％で、前回比3・1％増加した。