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2013年10月05日

札の辻・21

 宗次郎に
 おかねが泣きて口説
 きおり大根の花白き
 夕ぐれ

 石川啄木が故郷渋民村での一首。
 ダイコンは栽培面積と生産高がわが国の野菜のなかでは上位を占めて全国的に平均し、年間約300万トンが出荷され世界的にも最大のダイコン生産地とされている。
 おろし、なます、ふろふき、切干し、漬物と日本人にとっては馴染みの深い食材となっている。
 山口市内でもとくに阿知須地区がダイコンの産地として知られ、沢庵漬や寒漬などに加工されているが、明治末年からのことで阿知須とダイコンの菜歴は長い。
 6000年前の古代エジプトでは、ピラミッド建造労働者の食材にダイコンが用いられ、その後は中国にもダイコンがわたり世界の各地に分布したという。
 日本には室町時代中期に渡来し、江戸期に入ると飢饉対応として積極的にダイコン栽培が奨励されるに至った。
 江戸では練馬ダイコン、相模では三浦ダイコン、鹿児島の桜島産は特大型で名高い。
 作家池波正太郎は―千六本に切った大根と浅蜊の剥身を薄味の出汁でさっと煮立て、七味を振って食べるのは下町の惣菜で、子供のころから母に食べさせられた。これを温飯へかけまわして喰べるのがたのしみとなった―と「食卓のつぶやき」に書いている。(鱧)


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Posted by サンデー山口 at 00:00│Comments(0)札の辻
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