サンデー山口

　和漢医療（漢方）に対し、新しく入ってきた西洋医学（蘭方）が、日本の医師たちに大きな変革をもたらした幕末。テレビドラマでも人気を集めた「ＪＩＮ―仁―」の舞台にもなった時代だ。そんな時代の医学や医療を取り巻く環境の変化、長州の医師たちの活躍などに迫る山口大の公開講座「幕末医学の歴史」が、11月11日から12月2日まで（計4回）毎週月曜日に開講される。講師は同大医学部の中村浩士准教授。
　日本の近代医学の祖といわれる医師・緒方洪庵の元で蘭学を学んだ大村益次郎など、山口ならではの題材を織り交ぜながら、幕末から明治維新にかけての医学や医療について解説する。各回の講義概要は①シーボルトと萩②大村益次郎と山口③森鴎外と津和野④医師国家試験と佐賀藩―。
　会場は県婦人教育文化会館（カリエンテ山口）で、時間はいずれも午後6時から7時半まで。受講料は4200円で、定員20人。申し込み・問い合わせは同大地域連携推進センター（TEL083－933－5059、http://www.ext.yamaguchi-u.ac.jp/）へ。